「ましろ 純米吟醸」3月下旬デビュー!


 

北海道 × 秋田 (時々青森)

あれは2016年12月の事。
函館フェリーふ頭で開催されたクリスマスマーケットでの出会い。

知人に声がけ頂き出店したこのクリスマスマーケットで
たまたま隣のブースにいらっしゃったのが北海道上磯郡知内町、帰山農園
帰山和敏、祐子ご夫妻でした。

いろいろとお話をさせていただく中でふと和敏さんから
「うちのお米で日本酒がつくりたいんですよね」という一言が。

その時は私も「いつか実現出来たら素敵ですよね」というやり取り程度で
そのままイベントは終了。また来年この場で会えればという感でした。

その後は年末の多忙も手伝って記憶はおぼろげに。
年をまたいでしばらくしたころ店に一本の電話が。
電話の主は帰山さんでした。

最初はお互いの近況報告のような感じだったんですが
話が進むにつれ、自らのお米造りに対する情熱がほとばしりはじめ
どんどん熱量を増していきます。気付けは立ったまま三時間も電話してました(笑)

後日送ってもらったお米を頂いたのですが、これがウマイ!!
つやつやした照り、甘み、喉ごし、まったくおかず要らず!
「本気の農家さんが本気で育てたお米はこれ程なのか!!」と思い知らされました。
それと同時に「酒造りの話、これは現実味があるぞ」と考えるようになったのです。

いわゆる地域おこしや話題作りのために、その土地の農産物やお米で
焼酎や日本酒を製品化してきた自治体などを数多く見てきました。
どの商品もカタチにはなっているのですが、いわゆる味わいに対するこだわりや旗振り役、商品になってからどのように販売していくかというブランディングの方向性が見えないものばかり。
味は二の次、とにかく商品化というものが多く見受けられました。

この一連の流れの中で帰山さんの本気を感じ取れたのです!

その後、お米のお礼を兼ねて帰山さんに連絡を取りました。

どんな味わいが好みなのか?青森の酒蔵か?それ以外か?
お話の中で帰山さんから、以前、秋田県産の日本酒を飲んだ時に
一目ぼれ(一飲みぼれ?)した気になる酵母があり是非その酵母で形にしたいとの事。
その酵母とはAKITA雪国酵母(UT-1)

電話の後、直ぐに取引先の秋田清酒㈱さんに連絡を取り帰山さんを紹介させていただきました。

秋田清酒さんは創業1865年、当店でも販売している
「刈穂」「やまとしずく」を醸す秋田県の老舗酒造元さんです。
米に、水に、人にこだわり、確固たるコンセプトを持ち、一定水準以上のものでなければ市販しないこちらの蔵元さんであれば安易な商品化はしないはず。
実際のお米を見て、そして人を見て酒造りを判断してくれる、そう踏んだのです。

その後、帰山さんと秋田清酒さんで話し合いの場が設けられ
めでたく製品化の流れへと進む事になったのでした。

そして本日(2019年・3月10日)、めでたく上槽(搾り)を迎えました!

社長の伊藤洋平さんがしぼりたてを自ら利き酒をした結果、
下記のようなコメントが寄せられました。

器の上に立ち上る香は派手すぎず凛とした印象で、口の中で感じる含み香も十分感じられます。華やかさとクールさが調和した香です。酸もきれいで清涼感があり、またお米由来の旨味も程良い存在感があると思います。あと味、喉越しは軽快に感じます。

こちらの銘柄を北海道以外では当店でも販売いたします。

今の日本、ものづくりに対する情熱が少々薄れている気がします。
農家さんであれ、工業製品であれ、最後に物を言うのは「熱量」以外の何物でもない。実直に一つのものに向か合う「熱量」が最後には形になり、そして評価される。
これからの時代に求められるのはこの「熱量」です。そう信じています。
様々な人たちの熱量を感じながら「ましろ」を味わっていただければ幸いです。

2019年3月下旬、
北海道 × 秋田 (時々青森)の「ましろ」、いよいよデビューです!

ましろのご注文はこちら

帰山農園さんのウェブサイトはこちらから

 

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